【教育・不登校ニュース】都知事選のマニフェストから「教育・不登校支援のこれから」を考える

教育・不登校ニュース
不登校・教育に関連するニュースを取り上げていきます。

 

2024年7月7日の東京都知事選に向けて、各候補者のマニフェストが出揃いました。
本ブログでは、マニフェストの中で「教育・不登校」に関わる部分を抜粋し、
“これから”を考えるヒントにしたいと思います。

※この記事は政治的な主張を行うことを意図したものではありません。
※ご覧いただいた皆様には、政治的な背景を超え、教育という視点からこの情報をご評価いただければと思います。具体的な参考情報が必要な方は、マニフェストの該当箇所をご覧ください!

 

候補者の「教育・不登校」に関連するマニフェスト一覧

学校教育・不登校に関連する政策について取り上げられている方のマニフェストのみ抜粋いたします。
※東京都知事選挙立候補者一覧の順序に準拠

大和行男(無所属)

首都として世界に冠たる新しい医療・教育・福祉の創出

現在、東京都23区及び東京支部ではそれぞれの市区町村で特別支援学校の数が全く異なり、親御さんが転勤になりお子さんが転居すると、これまでのように保育園や幼稚園に入れてもらえなかったり、支援学級への通級ができなくなる事態が多発しています。これは東京都全域で子ども福祉・療育・教育の情報や知見が統一されていないためです。私は児童精神科医として東京全域で共通した教育・福祉データベースを創出します。

引用:大和行男 公式HP

 

小池ゆりこ(無所属)

「多様な学びの支援と世界で羽ばたくグローバル人材の育成」

・東京都版海外留学制度の創設
・デジタル活用で個別最適化した学びの更なる推進
・フリースクール、不登校特例校設置など多様な学び支援
・障がいの有無に関わらず学ぶインクルーシブ教育の推進
・先生たちの負担を軽減し、働き方改革を推進
・支援員の配置強化で中学校でも35人学級へ

引用:「小池ゆりこ official web site」政策

 

石丸伸二(無所属)

「産業創出」教育の深化・進化
学校環境の改善、学校教育の充実

「産業創出」の一環として教育の深化・進化を重視し、将来の成長を支えるために教育に投資します。
教育の質を向上させ、学生たちが豊かな未来を築けるよう支援するとともに、外需の取り込みと46道府県との連携を強化してきます。
東京からコンテンツを生み出すことは難しいため、国内外からコンテンツを生み出し、育む環境を整えることで、人材や資金の流入を促進していきます。

引用:石丸伸二 公式HP

 

安野たかひろ(無所属)

未来世代に向けた政策としては、大きく以下4つのゴールが掲げられています。

  • 子育てのインフラ整備
  • 幼児教育・小学校の放課後を効率よく、豊かに
  • 個性に応じた多様な教育
  • 世界トップ大学の誘致

引用:安野たかひろ 公式HP

もともと安野たかひろさんのマニフェストを拝見していて大変勉強になった為、本ブログを執筆するに至りました。マニフェスト一覧の中で語るにはボリュームが多すぎる為、以下の記事に別途まとめておりますので詳細はこちらをご覧いただければと思います。

 

蓮舫(無所属)

「あなたの安心大作戦 頼れる保育・教育・介護・医療へ」
・教師の付随業務を減らし、子どもとの時間を増やします

・DXやサポートスタッフの活用で、教師の付随業務を減らし、子どもとの時間を増やします
😄先生が笑顔なら子どもたちも笑顔に😄

引用:蓮舫 公式HP

 

「教育・不登校」に関連するマニフェスト まとめてみて・・・

本文内に記載したのですが、当初マニフェストの教育分野をまとめよう!と思ったのは、
安野たかひろさんのマニフェストを拝見したことがきっかけでした。

安野たかひろさんのマニフェストが具体的かつ網羅的に教育分野について言及されていた為、
「これは勉強になる!」と思って他の候補の皆様のマニフェストを全て目を通したのですが・・・

改めて、マニフェストは抽象度が高く、実際何をするのか?のイメージが湧きづらいものが多いなあというのが私の率直な感想でした。

一応今回言及されていた観点をまとめてみたのが以下になります。
(無理やりですが・・・)

  • 教育・福祉の整備と情報統一
  • 多様な教育の提供とグローバル人材の育成
  • 教育の質の向上と産業創出
  • 教師の負担軽減

多様な教育を提供する場合には、情報を適切に届ける必要がありますし、
教育の質の向上を目指すには教師の負担軽減が欠かせないでしょう。

抜本的に教育を改善していくには、限られたリソースのなかではありますが、どれか一つを実現するのではなく、ある程度影響しあう複数の要素に対してアプローチしていく必要性を改めて感じました。

実際に、不登校支援の観点でも、現在「一人一人のニーズに応じた多様な学びの場の確保」を目指し、様々な居場所が開設されておりますが、一方でその居場所についての情報が必要な人々に届いていないという課題も明らかになっています。

 

マニフェストをまとめてみて、学びが多かったか?というと…少し疑問ですが、
その疑問も含め学びということで・・・