今回ご紹介するのは、
「医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~ 」です。
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「医師のつくった頭のよさテスト~認知特性から見た6つのパターン~ 」概要
「頭の良さ」とはなんでしょうか?
著者曰く、「頭のいい人」とは、
「一人一人に生まれながらに備わっている脂質や能力を最大限に活用できる人」であり、
そのような人になるために、自分の認知特性を知る方法について説明されています。
認知特性とは?
神経心理学の分野で使用される言葉で、一言で表すと以下になります。
外界からの情報を頭の中で理解したり、整理したり、記憶したり、表現したりする方法
引用:「医師のつくった頭のよさテスト~認知特性から見た6つのパターン~」p.37
認知特性は一人一人異なり、情報処理の仕方には得意不得意が存在します。
同じ物を見て、同じことを聞いても、誰一人として同じようには理解、整理していないということです!
認知特性のタイプ一覧
大きくは以下の3つに分かれます。
- 視覚優位者:見た情報を処理するのが得意
- 言語優位者:読んだ言葉を処理するのが得意
- 聴覚優位者:聞いた情報を処理するのが得意
もう少し細かくすると、6つのタイプに分類することができます。
- 視覚優位者:写真タイプ
- 視覚優位者:三次元映像タイプ
- 言語優位者:言語映像タイプ
- 言語優位者:言語抽象タイプ
- 聴覚優位者:聴覚言語タイプ
- 聴覚優位者:聴覚&音タイプ
以下で一つ一つ説明します。
学生時代のテスト勉強やノートの取り方等、身の回りの事例も書いてみましたので、
是非ご自身がどのタイプに当てはまりそうか、考えながらご覧ください!
1. 視覚優位者:写真タイプ
・写真として物事を記憶する
・道順を説明するときは、路線図か地図、あるいは「A駅→B駅→病院」と図式を用いる
学生時代、テスト前にノートを丸々暗記して、
どこに何が書かれていたかを位置で覚えている人っていませんでしたか?
そのタイプが「写真タイプ」に当たるかと思います!
2. 視覚優位者:三次元映像タイプ
・映像として物事を記憶する
・人の顔を覚えるのが得意
タクシー運転手の方に多い気がしますが、一度行ったことがある場所の道順はばっちり覚えられていて、地図だけでなく信号や店の看板などまでわかる方のイメージです!
3. 言語優位者:言語映像タイプ
・言葉を見るのが得意
・言葉を映像化することも、映像を言語化することも得意
言葉がイメージとして浮かぶタイプがこちらのタイプです!
学生時代、ノートに学習内容をイラスト等用いながら整理していた人は
こちらのタイプの可能性があります。
4. 言語優位者:言語映像タイプ
・わかりづらい文章を図式化けすることが得意
・言葉を見るのが得意
言葉が図式として浮かぶタイプがこちらのタイプです!
学生時代、要点がまとまっていたり、相関関係を整理したりと、
ノートの取り方が上手かった人はこちらのタイプに当てはまります。
5. 聴覚優位者:聴覚言語タイプ
・言葉を聞いたり、サイレントトークしたりするのが得意
・テレビを見ているとき、テロップがなくても意味がすんなり理解できる
カラオケ等に行って、歌詞を全て覚えていて驚いたことはありませんか?
言葉そのものを耳で覚えられてしまうタイプが、こちらのタイプになります。
6. 聴覚優位者:聴覚&音タイプ
・言葉を聞くのが得意
・CMソングや音楽を一度聞いただけで、歌詞ではなくメロディを口ずさむことができる
こちらは、音を言葉として、ではなく音のまま記憶することができるタイプになります。
外国語の発音が上手だったり、絶対音感があったりすることもあるようです。
認知特性テスト
「本格的に自分の特性を知りたい!」と思われた方いらっしゃいましたら、
著者の本田先生が、認知特性がわかるテストを公開されておりますので以下をご覧ください。
▶️「本田40式認知特性テスト 診断ツール みくりキッズくりにっく」
LINE登録をすれば、無料で診断できるようです!
本書の内容から、更にバージョンアップした認知特性名になってます!
ちなみに今回ご紹介した書籍にも、
35問の簡単な問に答えれば認知特性がわかるテストもついております!
「医師のつくった頭のよさテスト~認知特性から見た6つのパターン~ 」感想
私は日々子どもたちと接する機会が多いのですが、そこで子どもたちは
“自分が見たまんま”、”考えたまんま”を教えてくれるので、
そこで「え!そんな見方をしていたんだ!」とか、
「そんな考え方をしていたんだ!」と驚くことが多くあります。
その経験から認知特性に興味を持ち、「ニューロダイバーシティ」や「認知特性」について学んでおりました。
認知特性の違いは個人間で間違いなく存在しているのに
今までそこまでクローズアップされてこなかったことが、個人的には残念です。
というのも、この認知特性が原因となって
・勉強ができないと思われている
・言われた通りにしない、悪い子だと思われている
という学校での偏見につながっている可能性もあれば、
・仕事ができないと思われている
・言われたことがすぐにできない、反抗的な社員だと思われている
等、大人であっても職場での偏見につながっている可能性もあるように感じるからです。
学校や職場はどちらかというと「言語」や「聴覚」偏重型で、
口頭での説明・理解が求められます。
もちろん多様な子ども、大人がいるなかで全員に対して最適化を行うことは現実的ではありませんが、
もし「認知特性が人によって異なる」ことがより多くの人に認知されれば、
上記のような偏見によって、一人一人の可能性が狭まることは少しでも予防できるのではないでしょうか?
ちなみに、職場で感じていた差分でいくと、
A) 文書を自分で読むことで理解する
B) プレゼンテーションを聞いて理解する
どちらを好むかで差を感じていたのですが、この場合はAが言語優位者、Bが聴覚優位者になるんですかね?
ただ、これらの認知特性のタイプは明確に分けられるものではなく、
グラデーションがあるものですので、なんとなくの理解で良い気もしています。
ということで、
今回医師のつくった頭のよさテスト~認知特性から見た6つのパターン~をご紹介しました!
認知特性の前提となる、ニューロダイバーシティについては、以下記事で説明しておりますので、
ご興味ある方はご覧ください!