私、あなた、だからこその写真とは? – カメラマンのひとりごと

ひとりごと

 

写真を撮ることが好きで、フリーランスとして子どものスポーツクラブのカメラマンもしています。

昨夏、夏合宿に同行して撮影した際の、あの満足感・達成感が忘れられないのでメモ。

 

 

合宿前に依頼主であるスポーツクラブの代表から、

「子どもたちにとっても実験の場、新しい自分に出会う場を目指しているから、村人Mさんにも是非実験の場として活用してほしい」

とメッセージをいただいた。

 

写真を撮る時、もちろん最高の瞬間を残したいと思って挑む為、

常に全力で仕事に挑むようにしている。

 

しかし、上記のメッセージをいただき

「はて、どのように実験をしようか?」と、

ガムシャラに頑張るのではなく、コンセプトを持とうと思った。

 

そこで今回考えたのは、自分だからこその写真。

 

私はこのブログで記載しているように、心理を勉強している身である。

 

その私が、カメラで子どもたちを撮る意味とは?

ということで、今回チャレンジしたこと。

 

たった2泊3日だけれど、

一人一人の子どもをしっかり観察し、

その子らしさが発揮される、もしくはその子がほんの少しでも変化する

その瞬間を写真におさめたい。

 

「子どもの写真」ではなく、「〇〇ちゃん、〇〇くんの写真」を撮りたい。

 

 

毎回とんでもなくハードで、その日が近づいてくると緊張するようなイベントではあるのだが、

今回上記を意識して挑んだところ、正直想像以上のストレスがかかった。

2泊3日あっという間にすぎ、気づけば帰宅していた。

どんな写真が撮れたのか自分でも定かではなく、現像する際ハラハラドキドキしたのだが…

 

その写真は「〇〇ちゃん、〇〇くんの写真」で溢れていた、と私は思った。

代表に送ったところ、「村人Mさんにしか撮れない写真です。」

というこれ以上ない嬉しい言葉をいただいた。

 

それまでの疲れや緊張が全て報われる瞬間。

 

私は、基本的には快適に生きていたいと思っている傾向がある。

毎日、いかにいらないストレスを削るかを考えている。

 

けれど、

この「報われる瞬間」に私の中で沸き起こる満足感・達成感は、

やっぱり自分にある程度の負荷がないと得られないのだ。

と改めて感じた。

 

(アイキャッチ画像、本当はこどもたちのお写真にしたいのですが、肖像権の都合上風景写真で・・・)