生ものが好きです。
調理される前、飾られる前、そのものそのままの状態。
だから私は、
ドキュメンタリーが好きだし、オーディション番組も好きだし、
こどもと関わるものも好きだし、コーチングで人と関わるのも好き。
全部共通するのは、生ものだから。
一方、一見生ものではなく、作り物である、小説も映画も好きなのです。
でもこれは私の中では一緒で、
小説家の方がその楽しみ方を望んでいるかどうかはさておき、
私は物語そのものを楽しむというよりも、(もちろん楽しんでもいますが)
小説や映画を通して、作った方、携わられた方の想いを想像して受け取ることが楽しい。
このメッセージを伝えたくて、このテーマ性で映画を作ったんだ、とか
それらを伝える為に、この色彩表現、このセリフ、この音楽にしたんだ、とかとか。
物語はフィクションだけれど、
その物語を作ろうとしたその人の想いと表現は生ものなのである。
だから私にとって読書や鑑賞は、作品を通して、
その作者を知る感覚に近いので、
読み終わった後は勝手に素敵な知り合いが増えた気になっていたりする。
あなたは、この文章を通して、私と知り合ってくださってますか?