【不登校関連】小学生・中学生の「不登校」の居場所ガイド

不登校・教育

不登校時の居場所について、なるべく網羅的に、なるべく具体的に理解したい!という自分自身の意思のもと、本記事を執筆しております。皆様にとっても理解の深まる記事になっていれば幸いです。

 

不登校時の居場所の重要性

不登校になった際にまず一番辛いことの一つは「不登校=通常のクラスに通えないこと、は重大な問題なのでは?」とお子さん自身、そして親御さんがご自身を追い詰めすぎてしまうことがあるかと思います。

その際に、

  • 通常の学校外にも居場所が存在し、それを選択することができることを知ること
  • 実際に通ってみて、どこか一つでもお子さんがお子さんらしく過ごせる居場所を見つけること

は上記の不安を軽減し、お子さんに安心と元気をもたらす一つの手段であると考えられます。
(ただし、不登校になって間もなくまだ外に居場所を探すことが辛いお子さんもいらっしゃると思いますので、その際には居場所探しを急かさず、休養第一にされてください)

 

実際に、文科省が2023年3月31日に発表した「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)」の中でも、支援の方向性の1つ目とし「不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、 学びたいと思った時に学べる環境を整えます。」ということが述べられております。

 

 

不登校時の居場所の種類

居場所の種類、沢山ありますよね。
それぞれどのような特徴があるのか?何が違うのか?実際どれくらいあるのか?を一覧で知りたい…!ということで、まとめてみたものが以下になります。

「不登校」の居場所ガイド

不登校時の居場所をスライド1枚にまとめました。

 

上記以外にも、「NPO法人が運営している居場所、学習塾、習い事」なども居場所として挙げられます。

参考:文部科学省
・「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)(不登校児童生徒を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実施する学校)について
・「教育支援センター(適応指導教室) に関する実態調査結果
・「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う 民間の団体・施設に関する調査
・「高等学校通信教育の現状について

 

居場所の探し方

居場所を探すにあたっては、以下の順番で探すのがおすすめです。

1. 学校に相談する

学校での相談先としては、教師、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、特別支援教育コーディネーターの方が主に挙げられます。お子さんを知っているからこそ、適した居場所を紹介してくれる可能性があります。

 

2. 公的機関に相談する

居場所としても上記に記載した「教育支援センター(適応指導教室)」は、その他の居場所を探す為の相談場所としてもご活用いただけます。市区町村の教育委員会が設置している為、地域の居場所の情報を把握している可能性が高いことがメリットとして挙げられます。

その他、ひきこもり地域支援センター、子供家庭支援センター、青少年センター等でも無料で相談することができます。

まずはお住まいの自治体の窓口にお問い合わせください。

 

3. 保護者の会などに参加して、他の保護者の方に相談する

実際に居場所の雰囲気などを知りたい場合には、他の保護者の方にお話をお伺いすることで一番生の声を聞くことができます。

「保護者の会」は、各自治体で開催されているケースや、保護者の方々が自発的に開催されているケースなど様々です。各自治体のHPや「不登校 保護者の会」でネット上で検索してみてください。

 

4. ネットで検索する

  • 各自治体の居場所を探す場合
    • 各自治体のHP
  • 全国の「フリースクール」を探す場合
    • 不登校の子どもを持つ保護者の方が運営する「未来地図」https://miraitizu.com/freeschool
    • 小中高・不登校生の居場所探し 全国フリースクールガイド2024-2025年版

 

ネットで検索する場合には、その居場所の雰囲気や文化まで知ることは難しい為、入会前に見学や相談などをされることをおすすめします。

 

居場所選択時の選択基準

上記の「居場所ガイド」で網羅した種類以上に、それぞれの種類のなかでも最終的には各施設ごとに特徴があります。(”フリースクール”と言っても、その内実は様々です)

実際に選ぶ際には、以下のような項目を考慮しつつ、とにかくお子様がありのままでいられる環境を選択していただくのが良いかと思います。

<学校面>
・学校内/他校(校内教育支援センター、学びの多様化学校、転校)
・学校外(教育支援センター、フリースクール、通信制高校、その他)

<環境面>
・オンライン/オフライン
・少人数/大人数

<活動面>
・居場所中心
・学習中心
・居場所+学習+課外活動

<文化面>
・自由/規律
・尊重/指示
・不登校に関する考え方

<人材面>
・スタッフの人数
・専門性(教員免許/心理士免許等)
・スタッフの人柄

 

まとめ

地理面、金銭面から子どもにあった居場所に辿り着くことができない場合もまだまだあることが現状でしょう。
だからこそ、国としても「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)」の中で居場所の確保、NPO法人等との連携を推進している段階にあります。

しかし、様々な方のご尽力により、居場所は増加している傾向にありますので、知る、探すことができれば適した居場所を見つけられるかもしれない、ということで本記事を執筆しました。

その他、知りたい情報等ありましたら是非「問い合わせ」からご連絡いただけますと幸いです。