【書評】14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険

「14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険」の書評書評

今回ご紹介するのは、成田修造さんの14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険です。

起業に関する基礎的な知識から方法まで記載されていますが、私の感想としては起業に関するノウハウ本ではなく、一歩踏み出したい人の背中を押してくれる、「優しい激励本」のイメージでした!

 

・進路について漠然とした不安がある
・起業を考えたいけれど自信がない
・進路について考えたい、会社に勤める以外の選択肢を知りたい

という方に特にオススメの一冊です。

「14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険」の著者

著者は、国内最大級のクラウドソーシング会社「クラウドワークス」の創業メンバーであり、
創業3年1ヶ月で上場を果たし、25歳で上場企業のCOO(最高執行責任者)になられた成田修造さんです。ちなみに兄は、○-□メガネでお馴染みの成田悠輔さんです。

 

「14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険」の概要

目次は以下です。

・はじめに
第1章 借金まみれの家庭で覚醒した起業家人生
第2章 スタートアップは日本に残された唯一の希望
第3章 5つの起業戦略 副業・独立・社内起業・転職・スタートアップ起業
第4章 自分の人生は自分でマネジメントする
・おわりに

 

第1章では、いかに「起業」という選択肢によって人生が好転していくか、ということを身をもって経験されたご自身の人生の変遷・経歴についてです。

第2章では、なぜ今「スタートアップで働くこと」を選択肢として持つべきか、について日本の現状を概括しながら説明してくださります。

第3章では、起業家精神を活かした働き方の選択肢5つそれぞれの概要、現状、メリット、実際に始める為の方法についてです。

第4章では、上記提示してくださった「選択肢」を「選択する方法」について、思考法や視点、考え方を共有しつつ、悩んで動けなくなる読者の背中を押してくれる章になっております。

 

「14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険」の感想

少し話が逸れますが…

神戸大学と同志社大学が実施した国内2万人に対するアンケート調査の結果、
所得、学歴よりも「自己決定」が幸福感に強い影響を与えていることが明らかになったことが話題になりました。

 

何故か?については、自身で進路を決定することにより
・自らの判断で努力をすることで、目的を達成する可能性が高くなる
・成果に対しても責任と誇りを持ちやすくなる

 

それにより、
達成感や自尊心により幸福感が高まることにつながっていると考えられるからとのことです。

 

 

ちょっと前段が長くなりましたが、

幸福感を感じながら人生を生きる為には、「自己決定」が大事とした時に、

当然のことながらその前提として「選択肢を知っていること・選択をしようと思えること」が必要になります。

 

そんな前提をわかりやすく、そして優しく教えてくださるのがだと

本書はまさにその2つを満たしてくれる内容になっていると感じました。

特に❶選択肢を提示する本は、この人生100年時代!他にも沢山あるように感じます。

しかし❷選択をしようと思えること、については、どれほど良く言っても恵まれた環境とは言えない状態から、「自己決定」して未来を切り開いて来た著者の言葉だからこそ、熱が読者へも伝播するのではないでしょうか。

 

10代の頃は未来を考えるとリスクばかりが頭をよぎり、明るい展望をもてずにいましたが、今はリスクを負うことは決して悪いことではないと思っています。

人生はうまくいくことばかりではないとしても、自分事としてリスクを受け入れ、現実を変えようと行動すれば、必ず物事は好転します。

長いトンネルを抜けるように、いつしか光に包まれる日がやってくるのです。

そんなことを、僕は14歳だったかつての自分に伝えたいと思います。

引用:14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険

 

「14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険」のまとめ

第1章でぐっと心を動かされ、第2章以降で起業する意義や方法など、具体的な行動に繋げるアイディアを得ることができます。

ちなみに、本書では「兄からもらった本36冊のリスト」として成田修造さんが兄の成田悠輔さんからもらった本も紹介されております。(かなり難解なものばかりでしたが…笑)

「14歳のときに」とタイトルにも入っているように、文章も内容もわかりやすく、
お子さんが読むことで将来の選択肢を広く持つことができるようになるかと思います。

特に学校に行っておらず、”普通”と呼ばれるルートから外れてしまったのか?と不安に思っているお子さんに、私は是非紹介したいです!

(学校に行かないで心が落ち込んでいるまさにその状態の時には、”将来を考えなくてはいけない”ということ自体がプレッシャーになり、より辛くなってしまうことも多々あります。ですので、その状態の子どもにはまずは休養を。その後、子どもが自分自身で将来を考えようとした際に紹介するのがちょうど良いタイミングなのかなと思います。)